永年登録特別表彰をいただきました。
このたび、当法人のISO 9001審査登録機関である日本規格協会からマネジメントシステム永年登録特別表彰をいただきました。
表彰理由は、20年にわたり品質マネジメントシステムの維持改善に努め、認証継続を通じてマネジメント認証制度の発展に多大な貢献をしたことのようです。
介護保険制度がはじまる前年1999年10月にISO 9001の認証取得(審査登録)を実現しました。社会福祉法人として、特別養護老人ホームとして、在宅サービスの複合供給体として日本初のことでした。
契約による選択される福祉が見えていたころ、スタッフの能力に左右されやすい、品質そのものがあいまいな介護サービスを、「24時間365日、均質で良質な、選択される介護サービスとして、ご利用者満足を追及し、ご利用者満足を実現できるシステムとして構築したい」との考えから、ISO 9001の認証取得を目指しました。
当時は、製造業向けの品質保証のための規格(現在は、サービス業など、あらゆる産業に適応できる「お客様満足を追求する品質マネジメントシステム」の国際標準規格)であり、介護サービスに当てはめるのに苦労したことを思い出します。
プロジェクトチームを立ち上げ、コンサルタント業者に頼ることなく、すべて自分たちで要求項目を解釈するなど、福祉の言葉に置き換えました。当時の職員の1/3(63名のうち20名(現在職員266名))がプロジェクトメンバーとしてISO認証取得に取り組み、一人ひとりが大きな達成感を得ることができました。
ISOは認証取得(審査登録)したら終わりではありません。そこからがスタートです。その後、15回の定期維持審査と7回の更新審査、10の新規事業に対する拡大審査を受審しながら、品質マネジメントシステムの維持と継続的改善に努めているところです。
改善のベースとなる標準化(マニュアルや手順、ルールなど)が推進され、改善のためのPDCAサイクルが回る組織となりました。「計画を立てる、計画を立てたら実行する、できたかどうか評価する、できたらさらに良くする、できなかったら改善する。」ということが職員一人ひとり、サービス提供部署、法人においてあたりまえに実践されていると感じます。
品質マネジメントシステムの成熟度をさらに高めていくことで、「職員一人ひとりを大切にする働きやすい職場づくり」が推進され、その結果、ご利用者様のニーズに合致した質の高いサービス提供が可能となり、ご利用者満足度を高めることにつながると考えています。
法人が永続的に成長・発展するために、変化する顧客(ご利用者、ご家族、職員、地域社会)ニーズにお応えし、顧客満足を向上しつづけられるよう、30年・40年・50年と品質マネジメントシステムの維持改善にたゆまぬ努力と忍耐をもって取り組んでまいります。
法人事務局 事務局長 辻中浩司