ご利用者様の変化に気づくために
特別養護老人ホームアイユウの苑では、ご利用者様の健康状態をセンサーによって計測する装置を数年前から導入しています。特養は、常時介護を必要とし、在宅での生活が困難な方に対して、生活全般の介護を提供しています。また、ご希望に沿って看取りまでさせて頂いており、協力医療機関と連携を図りながら年間20名以上のご利用者様を施設にて看取らせて頂いております。
看取り期になるとお元気なころよりも、頻回な状態把握が必要になりますが、そのような時にこの装置が活躍します。ご利用者様のマットレスの下にこの装置を設置し、24時間健康状態を把握する事ができる為です。
入眠状態、呼吸、心拍数など、複合的な情報が一目で分かるようになっており、状態に変化が起これば、アラームが鳴るため、夜間の職員数が少ない時間帯、看護職員のいない夜間帯であっても安心して対応が行えています。
ただし、この装置に頼るばかりではなく、補助的なものであると認識し、職員が直接訪室し「人の目」による様子観察は怠ることなく容態を確認することが一番大切だと考えています。
健康状態に少しずつ変化が現れる最期のその時を予測することにも用い、ご家族様との最期のお別れの時間を可能な限り逃さないようこれからも役立てていきたいと思います。
特別養護老人ホーム アイユウの苑 看護職員 兒玉奈々絵