生活の質の向上と自立支援~努力を惜しまないご利用者様の取り組み~
同行援護(同行援護とは、視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等につき、外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護その他の当該障害者等が外出する際の必要な援助を行う障害福祉サービスです。)の支援を利用し、ヘルパーに頼りっきりになるのではなく、自らも調理を楽しんでいらっしゃるご利用者様の紹介です。
普段は仕事をされており、週1回休みの時にヘルパーと一緒に買物に出かけられます。
買物に行く前に、冷蔵庫の中の食材と献立を確認して、買うものピックアップしてスーパーや商店に買物に行かれています。
今回、ブログでご紹介したいので、写真を撮って良いですか?と尋ねると「どうぞ、どうぞ」と快諾して下さいました。
買物から帰宅されると直ぐに、夕食の仕込みをされます。
この日の献立は、鯨の竜田揚げです。
行きつけの鮮魚店で購入した鯨の切り身をご自分で調合したタレに漬け込んでから揚げるそうです。
粉末出汁、醤油、酒、みりんをボールに入れ、味を確認されながら作っておられました。
鮮魚店では、熟練の店員さんにお勧めメニューを聞かれたり、アドバイスをもらったりする姿も定番になりました。
年輩の優しい店員さんで、二人の会話を聞いていると支援している私も温かな気持ちになります。ご利用者様にとっても、刺激になるのだと感じています。
これまで沢山失敗をしながら料理を続けてこられれたそうです。
「どんだけ失敗したか分からない」と笑って話して下さいましたが、失敗にくじけることなく前向きな姿にいつも頭の下がる思いです。
ハンバーグ、肉じゃが、鍋、南蛮漬け、あら炊き、お吸い物‥と作れるメニューも増えているようです。
これからも、安全に外出できるように支援しながら、ご利用者様の生活の質の向上と自立支援に貢献して行けると幸いです。
ホームヘルプサービス サービス提供責任者 山崎結花