ご利用者様と一緒に行う調理〜自立支援の取り組み〜
掃除の支援を受けられているご利用者様ですが、視力低下により包丁で手を切ったり、調味料を入れすぎて辛くなったりすることから調理の支援のご希望が追加になりました。
ヘルパーが全て調理を行うのではなく、ヘルパーと一緒に調理をしたい、自分で作りたいという思いを持たれています。
当初、献立はご利用者様と相談しながら決めようと思っていましたが、ご自分で考えられていました。
食材は、移動販売を利用され必要なものを準備されていました。ご利用者様も何を買っておけば良いか、頭を悩ませておられます。
この日は食材を用意され、コロッケを作られました。じゃがいもを茹でる際も、切り方や茹で方をヘルパーと話し合いながら、笑顔で調理をされています。具には、残った煮物も刻まれて使うなどの工夫もされました。
何を作ろうか、何を買っておこうかなぁ、自分ではマンネリになるから、ヘルパーさんに味付けも習いたいと張り切っておられます。長年、調理をされていても、調理の工程や味付けなど、新たな発見もあるそうで勉強になったと話されています。
調理の支援が始まってひと月経ち、ヘルパーさんと一緒に調理をするようにして良かったと喜ばれていらっしゃいます。
ご利用者様ご自身が、献立を考え、必要な食材の購入、そして何より自分で作ることができる喜びを感じて生活できていることから心身の活性化にもつながっています。
ホームヘルプサービス サービス提供責任者 新田律恵