食品ロスにならない取り組み
ヘルパーが行う生活援助の支援に調理の支援があります。
ヘルパーは、限られた食材と時間のなかで食事の用意をしています。
今回ご紹介する事例は、調理と買物代行の支援です。
買物代行の支援が週1回のため、1週間分の食材を購入しています。
食材には消費期限や賞味期限が短いもの、生鮮食品の購入もあります。限られた食材を有効に活用するために工夫していることをご紹介いたします。
1週間では、使いきれないこともあり、食材を冷凍保存することがあります。
一例ですがご紹介します。
●大根…直ぐに調理で使えるように、食べやすい大きさにカットして冷凍します。
➡冷凍することで繊維が壊れて、煮る時に早く味が染み込みます。
●エノキ…傷みやすいので、カットして冷凍保存します。
➡冷凍することで、旨味成分が増します。
●バナナ…1本ずつにして、野菜室で保存します。
➡黒ずむのもゆっくりになり、皮が黒くなっても、バナナの実はきれいなまま保たれています。
冷凍保存した大根とエノキを調理して、ご利用者様に食べていただきました。
『歯触りがしっかりしとるね、味は変わらんよ』とおっしゃっていました。
バナナは1週間経っていますが、バナナの実はきれいで、ヨーグルトと一緒に召し上がられました。
職員が自宅で行っている方法やテレビ、専門誌などから役立つ情報があれば職員間で情報共有し活用しながら支援しています。
ヘルパーの業務の一部をご紹介いたしました。
ヘルパーは、ご利用者宅には一人で訪問しますが、当事業所では、ヘルパーが初めての訪問時にはサービス提供責任者が同行します。そして、ヘルパーが一人で安心して訪問できるまで同行しています。
これからも、ご利用者様にとってもヘルパーにとっても安全に安心できるようにご支援させていただきます。
ホームヘルプサービス サービス提供責任者 新田律恵